入笠ボランティア協会会員の皆さま、いつも保全活動へのご参加やご理解ご協力ありがとうございます。
お陰様で湿原を中心とした入笠山の植生や生態系もなんとか維持されており、色々な地域から四季を通じて訪れる方もより多くなっています。
そこで全体作業や個人作業で富士見パノラマリゾート駐車場に愛車を停めてゴンドラを利用されている方にお願いとご注意です。
コロナ禍明け以降、入笠山へ訪れる登山客、そしてゴンドラ利用の方も倍増しています。
特に週末はパノラマリゾートでのマウンテンバイクやクラシックカー、フリーマーケットその他様々な駐車場を利用したイベントが多く行われています。
作業のためのゴンドラ利用については私たち協会会員には最大限の優遇がされている中、毎回の駐車場所については必ず案内誘導のパノラマスタッフの指示に従ってください。
特にゴンドラ乗り場横の無舗装の駐車場は現在、救急や消防などの緊急車両と(すぐに連絡が取れてすぐに車両移動の必要な)パノラマスタッフ専用です。
長年利用されている方も多くおられるとは存じますが、様々な状況が時代によって変化していますので「以前と違う」ことも受け入れて相互協力にご理解とご参加をお願いいたします。
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もう一点、秋のご注意です。
ご存じの通り、これからの季節は熊が活発に行動する季節です。
会員さんの中にも入笠山周辺で目撃・遭遇された方もおられます。(私も春の全体作業日、帰り道に親子熊と出会いました。前回8月の全体作業翌日にも山麓で目撃されています。)
付近に生息するツキノワグマは今のところ人に被害を与えるわけでもなく、自然の中で生活する「普通の野生動物」です。熊鈴も有効だと思いますので、お互い脅かすことなく予防の上で最悪の遭遇を避けたお付き合いをお願いします。
↓↓ 少し多いですが、クマ対策の復習をしておきましょう ↓↓
○ 秋のクマは、冬眠に備えて脂肪を蓄えるため、エサを探し回ります
○ 11月中旬頃から、ツキノワグマは冬眠期に入ります
冬の間は食べ物がないため、クマは11月中旬頃から概ね12月末までに冬眠をはじめます。倒木の根本、木の根と地面とのすき間、岩穴、樹洞などのほか背丈の高い笹ヤブの中などで冬眠しますので入山時は近寄らないようにしましょう。
○ ツキノワグマは冬眠中に出産し、3月下旬頃に目覚めて活動を始めます
冬眠前にドングリ等を十分に食べ栄養が確保できたメスは、冬眠中に1~2頭の子熊を出産します。3月下旬頃、飲まず食わずで冬眠から目覚めたクマは食べ物を探して山中を動き回ります。出産したクマは子連れとなり、神経質になっています。
クマと遭遇しないよう下記のことに注意してください。
- クマ避け鈴、ラジオ、笛などを携帯する
クマは聴覚や嗅覚が人より優れています。人の気配を感じたクマは自ら避けてくれます。クマ避け鈴、ラジオ、笛など音の出る物を鳴らしながら行動しましょう。
- 朝夕の行動は避け、複数人で行動する
朝夕はクマが活発に活動する時間帯です。この時間帯に山中に入ることは避けましょう。また1人ではなく複数人で行動しましょう。
- 周囲を確認しながら移動する
釣りやキャンプで渓流沿いを移動する場合は水の音でクマも人もお互いに気付かず、思わぬ距離まで接近してしまうことがありますので注意が必要です。またキノコを採る森にはドングリを探すクマも現れます。キノコに夢中になりすぎないよう注意しましょう。
- 食べ物の匂いを漏らさないよう注意する
クマは人間よりはるかに鋭い嗅覚があります。キャンプや登山等で山に食べ物を持ち込む際は匂いの漏れない袋などに密閉したり、残った食材は放置せず持ち帰るなどクマを誘引しない心がけが必要です。人の食べ物の味を覚えたクマは危険を冒しても出没を繰り返すようになります。
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今年の秋も、天候や自然環境にとって恵みの秋になりますように。