近年、特に今年は夏が暑く天気が偏り湿原の芽生えや開花など自然のサイクルが暦(こよみ)や予想通りには行かなくて戸惑うことも多かった年でした。入笠に触れていると「春といえば山菜、秋といえばキノコ」を実感しますが、収穫のタイミングは難しいですね。
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今回、第5回全体作業日の終了後には「キノコ勉強会」のアナウンスをしておりましたが「はたして当日までに十分な収穫量を確保できるのか」と心配で・・・小林顧問とは10月に入るとそれぞれ足げに山を巡回し、都度お互い確認しあってため込んできました。


今年は周辺の松茸も不作とのニュースが流れ各種の雑キノコたちは例年の時期に出てこない中でも 流石は山人、十分な種類と数を確保してくださりコチラの分と合わせるとビックリな量!
入笠山麓で採取したジコボウ(ハナイグチ・ヌメリイグチ)とお隣り北杜市の武川米を使用したキノコご飯を前日から仕込みましたが、
「キノコご飯? それともご飯キノコ?」な量で安心してキノコの味や触感を学んでいただけるなと胸を撫で下ろしました。

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さて当日は朝から山彦荘の厨房もお借りして・・・。

2種のジコボウの他に 可愛いクリタケ ・粉を落として火を入れるとイカのような食感のコガネタケ ・鍋にピッタリのチャナメツムタケにナラタケ ・コリコリした白いハナビラタケとヤマブシタケ ・食べ応えのあるヌメリスギタケモドキ と9種類ものキノコと富士見の家の畑の野菜、富士見のスーパーのお肉が入った地元満載?のキノコ汁です。

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キノコを採取する人・採取したキノコを洗い選別する人・食べやすい大きさにキノコをカットする人すべて別人で、それぞれ選別できる人が行っているのでトリプルチェックとなり安心です♪

当日、湿原に生えているキノコも見本用に採取。勉強会会場も設置準備♪

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全体作業後の総会を終えて勉強会が始まりました。

実際のキノコと、その種の特徴がはっきり解りやすい写真なども用意。何より世話役の佐藤さんの説明はとても興味深く面白い内容でした。


最終的には食べなきゃ全てを理解できませんし覚えられません!


どどーん!!!
メイン教材を目にして香りを嗅いで、参加費100円のところを多く入れていただいた方が多くいらっしゃいました。(ありがとうございます。器やお米・野菜と燃料費がほとんど間に合いそうになる勢いで、とても助かりました。)
少し冷えた身体で、ちょうどお昼過ぎの勉強好きな皆さんの口の中・胃の中に温かい教材が♪


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皆さんが舌で勉強しているお姿は、あまりの勢いでカメラが追いつかず・・・いや、私たちも撮影より勉強を優先してしまいましたゴメンナサイ。
それでも皆さんは輪になって
「この白いキノコはヤマブシタケ?」
「ヌメリスギタケモドキってこんな大きなのが木に出来るの?」
「私まだクリタケが見つからない!」
などと楽しく過ごされていました♪
「ジコボウは毎年採るけど、こんなに美味しいならキノコご飯にするのもいいわね。」
・・・これも勉強会の成果ですね。
自前でのキノコ採集に食材などの確保・前日当日の調理と奔走した有志数名も「やってよかった。」の一言です。・・・そして入笠の豊かな自然に感謝です。
来年は春に駆除予定のヤマドリゼンマイの新芽、秋の勉強会に向けて仕込んでみますか♪
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しかし総会でお願いしたアンケートの記入、「美味しかった!」「また来年も是非!」ばかりで作業の事や会への提案が少なかったのには問題ありです(笑)

