第5回秋の全体作業を行いました

今朝の入笠は麓の町にも、とうとう初霜が降りました。本格的に寒くなってきますね。

でも昨夜は空気が澄んで、話題のレモン彗星が肉眼でも観察出来たし覚悟を決めて温かくして四季折々を楽しみましょう。

今回の入笠ボランティア協会の全体作業もギリギリまで天候が気になりましたが、なんとか朝方には冷たい雨も上がり無事開催することができました。

総会の準備で早くから集まっていた事務局も 勉強会の下準備でそれぞれ早く来ていた運営も一安心。

「雨も気になるし、少し寒いから今日の参加者は少ないかも・・・。」なんて思っていましたが、なんと48名(とワンちゃん2匹)ものご参加!

服装もバッチリで参加された多くの会員さん、なんて心強い!

今年は当初から雨だとか灼熱とか天候には恵まれなかったですが、それでも毎回多くの参加者の皆様のおかげで保全活動は効果てきめん 今日の作業も期待できます。 

ええ、近年お集まりの皆さんはスゴイ頑張っていただいてます。メチャクチャ懸命に作業していただいています。休憩のお声がけも無視して手を動かされています・・・だれですか?「入笠ボランティア協会は緩いところが魅力なんです」なんて言っていたのは!

来年の春に向けて、伐採チームが地面に日の光が入るようズミの枝などを手入れ。その効果で春に芽吹く半日蔭の山野草が毎年増えて来ていますが、もっともっと!

ああ、湿原内の外来種除去チームも湿原をよく知るベテランさん達ですね。今年の草紅葉、今日は見渡せないけれど近年稀にみる美しさです! これも毎年継続しての作業の賜物です。ありがとうございます。

入笠湿原の保全エリアは、湿原~草原~森林・・・と環境が分かれるので多種多様な植生と生態系が一目で見渡せるのが魅力の一つですね。それを維持し、より育てていくための作業は地味ですがとても大事です。これからもご協力お願いしますね。

遠い過去にキャンプ地だった場所などは今も少し掘ると古いゴミや焚火の炭、粘土などが出てきてビックリします。山野草が自由にのびのびと育つためのお手伝い、今回は木道横の荒れ地にも。

今回移植したサラシナショウマは初秋に白い花が咲くと、とても良い香りがします。近い将来、訪れる人たちが増えた花を木道から手に取ってその香りを実感していただけますように。

笹刈りチームは今年3年目の作業。

初めて手を入れた時を思い出し、去年とも比べて色々な発見がありました。

継続的な作業の結果、去年・一昨年より勢いが衰え少なく短くなった笹薮には今まで見なかったハナイカリやヨツバヒヨドリ、ハンゴンソウやカラマツソウが育ちキノコ類も顔を出しています。

皆さんの作業も手慣れたものですね♪ この清々しく気持ち良い景色は皆さんが取り戻してくださった本来の入笠です。

ありがとうございます、これからもよろしくお願いします。

写真には残っていませんが、今回も「登山道整備部隊」は前回の整備後の確認と11月1日の登山道整備のためのリサーチに。

これから先も永く、そしてゆっくりと確実に登山道も保全していきますので皆様のご協力もお願いいたします。

信濃毎日新聞2025年10月24日(金)日刊掲載

約2時間の作業を終えて道具を洗い片付けたら、今日は今年最後の全体作業なので事務局からの今年の報告事項など「総会」の時間。

昨年度の活動人数・時間が過去最高でしたが、今年は条件も悪かった中でそれを上回りました。

詳細については後日ホームページと来年度の「入笠ボランティア通信」にて掲載しますが、実際に湿原の景色を見ればその効果は実感できますね。これもすべて何年も継続して作業に参加いただいている会員の皆さんと、近年新たにご参加と協力を始めていただいた皆様のおかげです。

「気の向いたときに自分の出来ることを」これからも皆様と一緒に来年再来年と続けていければと存じます。

写真=清水愛希代・鈴木幸男・平賀美津江


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