第5回全体作業を行いました

2020年10月25日(日)

第5回目の全体作業を実施しました。

ぐずつき気味の10月の空模様ですが、この日は抜けるような青空、好天に恵まれ作業も順調に捗りました。

コロナの影響で今年は全体作業が思うように開催できませんでした。それでも9月10月と予定通りの開催ができホッとしました。
本日の参加は32名。最終の作業に今年一番の参加がありました。

今回の作業は「ススキの穂がり」と「ズミ林の間伐と剪定」です。
近年湿原で目立つススキには手をやきますが、少しでも繁殖を抑える意味での穂がり作業になりました。

秋の風情と言えるススキですが、放っておくと湿原一面がススキの原になり、大事な湿原の植物に悪影響を与えてしまいます。
手強い相手ですが地道に戦って?行くことになりそうです。

作業の具体的な内容は、タネを飛ばす穂を刈り取ることです。残念ながらすでにタネが飛び始めていて、少々時期が遅かったようです。でも効果がないわけではなく、少しでも除去することが大事なことです。
この作業について、作業終了後の総会で会員からいくつかの提案がありました。
一つは作業の時期。穂がまだ未熟のうちに作業ができないかとの提案。
・・・早い時期の作業は有効ですが、まだ花が残っている時期に湿原に入り込むのも難しく、9月の作業との間隔の問題もあり、1週間程度早めるということも含め、次年度の活動計画再検討することになります。

もう一つは作業のスキルに関すること。
今回は作業者は草刈り鎌を使って穂刈作業をしました。
全員が鎌の使い方に習熟しているとは限らず、ハサミなどの方が作業効率が上がったのでは・・・との感想も作業の段階で上がっていたようです。
他の作業も含めなるべく事前に作業内容の詳細を告知し、使い慣れた自分の道具をお持ちいただく、ということも考えてみることになりました。

作業は順調に進み、湿原にキラキラ輝いていたススキの穂はほぼ見えなくなりました。お疲れ様でした。

主に男性軍はズミの林の整備を行いました。
チェーンソーの音が湿原に響き渡りました。

幸い今年は大きな台風に見舞われることもなく、風倒木などは少ないようですが、明るく健康的なズミ林の維持のため、定期的な間伐や剪定は重要な作業です。
ここは普段からチェーンソーを使い慣れた会員の出番です。

切り倒したズミは薪として利用します。
これを運ぶ作業も重労働です。ススキの穂がりを終えた女性軍も加わって、きれいにズミ林は整備され、来年の芽吹きを待つことになりました。

12時前に作業を終え、最終作業日恒例の反省会を兼ねた昼食をいただきました。

今回は感染症予防の観点から、炊き出し形式の昼食はやめ、仕出し弁当を用意しました。お芋入りの豚汁は平賀副会長が事前に調理したものを用意していただきました。
地元のお店の人気のお弁当メニューはボリュームたっぷりで美味しくいただきました。

更にお土産も登場。仲田顧問が丹精込めて育てている「雪割草」の苗が配られました。雪割草の育て方についてはこちらをご覧ください。

「雪割草の育て方」⇨

反省会を兼ねた昼食の後は総会が開かれました。

総会では今年度の事業報告や決算報告などの説明があり、その後来年度の活動についての意見などを伺いました。
最後に任期満了を迎える3役人事についての話し合いも行われました。
正式な人事につきましては1月に開かれる役員会で決定します。
1月の役員会での決定事項などにつきましてはこのホームページでもおしらせしますが、3月に発行される通信の紙面でお知らせいたします。

波乱万丈の2020年もいよいよ暮れようとしています。
来年こそ明るく作業のできる良い年が来ますようお祈り申し上げます。
今年も1年間ご協力ありがとうございました。
来年の春またお会いしましょう。


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