第1回 春の全体作業を行いました

今年初の全体作業は5月25日、まさに五月晴れの空のもと運営側も少しびっくり 総勢70名を超える参加者で行われました。

地元富士見高校と諏訪清陵高校登山部からも12名が参加してくれたので青空に負けない明るさです!

あー、なんだか良い天気だと画像も沢山アップしたくなりますね。

まずは毎年恒例の「山野草救出大作戦」

山野草は車道や解体予定の建物にも構わず零れ種で芽を出します。

人に踏まれたり車に轢かれたり、シカなどの動物に食べられたりと絶望的な未来が待っていますね。

そこで

湿原の保護区内に救助です!

今年もクリンソウがたくさん芽を出したようですね。

可愛い花を咲かせる小さな苗達のために汚れを気にせず、しゃがみ込んで膝をついて丁寧に・・・。

救われたクリンソウは何処に移植しようかな・・・

ヤマホタルブクロも沢山見つけたので木道から見えるところに植えたいな・・・。

あ、沿道沿いでは外来植物の除去作業ですね。

湿原周辺からお花畑まで、特にセイヨウタンポポが車のタイヤや登山靴のソールにくっついてやってきて増えています。

高校生の皆さんもありがとう!

協会で製作した専用の道具で根の長いタンポポ抜きです。

根っこを採りきらないとまた再生するので大変!

お見事♪

湿原内も木道沿いを入念にチェック。

ここは山野草をよく知る会員さんにお任せ。

湿原内は今、毎年の保護保全活動により二ホンスズランが増えています。

今年は6月10日前後から見ごろを迎えそうですので、是非お越しくださいね。

ズミも咲いているかなーと思いましたが、どうやらあと数日で赤い蕾から真っ白な花へと変身しそうです。

これも見応えありますよー。

他にもひっそりと咲くツバメオモトやアマドコロと、花の季節がやってきています。

そんな可愛い彼らを守り育てるため、笹刈り隊も出動です!

お昼前には皆、汗をかくほどの気温になりました。

使った道具の汚れを落とし、作業後の報告事項に。

悲しいお知らせとして、ハルザキヤマガラシ(ハザキヤブカラシ)が少量ながら花を咲かせた状態で見つかりました。

この植物は近年、霧ヶ峰などでも増殖し問題となっている外来植物です。

まだ入笠湿原では確認していないオオハンゴンソウ・アレチウリと並び危惧されていた外来種です。根絶には早期発見と早期対応が大切なので今後も目を光らせていきましょうね。

お住いの近所やお庭でも見かけるかも知れません、すごい繁殖力なので除去するか調理して味わうことをお勧めします。

また、霧ヶ峰自然環境保全協議会事務局(諏訪地域振興局環境課)主催で諏訪地域の外来植物を多くの皆様に知っていただくため、6月13日に外来植物学習会を開催いたします。

参加申込及び参加費は不要ですので、お時間とご興味あればお気軽にご参加いただければと思います。

そんなこんなで本日の活動は終了、その後は平賀副会長と世話役(ボランティア通信「入笠山を彩る花たち」でお馴染み)の佐藤元昭さんによる湿原内の植生ガイドです。

そろそろ咲きだした花達や芽吹きだした山野草の名前の由来や特徴など、楽しく教えてもらいました。

今回は想定以上の大勢のご参加があり運営も手が回らなかった点や道具の数など課題もありましたが、事故や怪我もなく晴天のもと、無事に楽しく終えることができたのは良かったです。

来月も懲りずに大勢のご参加があることを願って解散です。

次は6月29日(土)、今回お会い出来た会員さんにも、次回初めての方にもお会いできますように。

<写真 鈴木幸男>

それと、

今回初めて協会で自治体の許可を取り、ドローンの調査撮影を行いました。(無許可でのドローン飛行は禁止されています)

今後も直接見ることのできない角度での湿原や立ち入ることが困難な場所の撮影のために、規則を守り安全に最大限の配慮しながら腕を磨きますのでノンビリご期待くださいね。(上原事務局長と世話役の杉原さん、よろしくねー)

<操作撮影 杉原浩彦・編集 上原純>


コメントを残す